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重症喘息のメポリズマブでステロイド毒性低下せず

2021年8月10日  専門誌ピックアップ

重症喘息患者101例を対象に、メポリズマブによるグルココルチコイド毒性低下効果を検討。毒性評価にグルココルチコイド毒性指標(GTI)を使用した。 その結果、経口グルココルチコイド(プレドニゾロン)の年間曝露量がメポリズマブ開始時の4280mgから治療12カ月時には2450mgと有意に低下した(P<0.001)。個々の毒性に実質的な改善が見られたが、経口グルココルチコイド減量との相関は見られなかった。GTIの平均Aggregate Improvement Score(AIS)は-35.7点だったが、患者によりばらつきが大きく、患者の70%では毒性が低下し(AISが0点未満)、3%では変化せず(同0点)、27%では毒性が増加した。62例がAISの臨床的に意義のある最小変化量の-10以下を達成したが、AISにグルココルチコイド減量や患者報告転帰指標(PROM)の変化との相関は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります...