1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 精神疾患の有無で心疾患の検査や治療の実施率に格差

精神疾患の有無で心疾患の検査や治療の実施率に格差

2021年8月10日  American Journal of Psychiatry

精神疾患の有無による心血管疾患(CVD)の検査実施と治療の格差を北米、欧州、アジアおよび豪州で実施された観察試験47件(対象計2440万452例、このうち精神疾患患者128万3602例)のメタ解析で検討した。 その結果、非精神疾患患者と比較すると、精神疾患患者の全CVD(47試験、オッズ比0.773、95%CI 0.742-0.804)、冠動脈疾患(34試験、同0.734、0.690-0.781)、脳血管疾患(8試験、同0.810、0.779-0.842)、他のCVDの混合(11試験、同0.839、0.761-0.924)の検査や治療の実施率が低かった。精神疾患全体で、検査、介入、冠動脈疾患のカテーテル治療または血行再建術、脳卒中の静脈内血栓溶解療法、CVDの全薬物治療および特定の薬物治療(気分障害患者のCVD薬物治療を除く)の有意な格差が見られた。格差は統合失調症で最も大きく、国によって異なっていた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレン...