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大血管閉塞の急性脳卒中、血管造影室直接搬送で転帰改善

2021年8月12日  JAMA Neurology

発症後6時間以内の大血管閉塞脳卒中が疑われた患者174例を対象に、血管造影室直接搬送(DTAS)の臨床転帰改善効果を単施設評価者盲検無作為化試験で検討。患者をDTAS群(89例)と従来対応群(85例、CT室に直接搬送し通常の画像検査でEVTの適応を検討)に割り付けた。主要評価項目は、90日時の修正ランキン尺度(mRS)スコアの分布を評価するシフト解析とした。 患者の平均年齢は73.4歳、女性44.8%、発症から病院到着までの時間は平均228.0分、入院時NIH脳卒中尺度スコア中央値18点だった。修正intention-to-treat集団では、DTAS群の74例全例と従来対応群の64例(87.7%)にEVTを実施した(P=0.002)。DTASによって病院到着から動脈穿刺までの時間中央値(18分 vs. 42分、P<0.001)、病院到着から再灌流までの時間中央値(57分 vs. 84分、P<0.001)が短縮した。DTASによってmRS全体で障害の重症度が低下した(調整共通オッズ比2.2、95%CI 1.2-4.1、P=0.009)。安全性評価項目は両群で同等だった。 この記事への読...