部位不明妊娠には積極的管理が有効

米国で、着床部位不明妊娠に対する積極的管理と待機療法の有効性を多施設共同無作為化試験で比較。患者255例を待機療法、MTXを用いた経験的治療、子宮内容除去術＋MTX適宜使用に割り付けた。主要評価項目は、当初の割り付けを変更せず異所性妊娠が終了した女性の割合とした。このほか、MTX経験的治療の子宮内容除去術＋MTX適宜使用に対する非劣性を検討した（非劣性マージン－12％）。 253例（99.2％）が試験を完遂した。99例（39％）が割り付けの治療を拒否し（待機療法拒否26.7％、子宮内容除去術拒否48.3％、MTX経験的治療拒否41.5％）、別のグループに変更した。主要評価項目達成率は、積極的管理群51.5％、待機療法群的管理36.0％だった（差15.4％、95％CI 2.8-28.1％、率比1.43、95％CI 1.04-1.96）。積極的管理群では、MTX経験的治療の子宮内容除去術＋MTX適宜使用に対する非劣性が示された（54.9％ vs. 48.3％、差6.6％、片側97.5％CI －8.4％-∞）。最も多かった有害事象は、3群ともに腟出血だった（44.2-52.9％）。...