失神再発予防にミドドリンが有効

昇圧薬ミドドリンの血管迷走神経性失神予防効果を二重盲検プラセボ対照無作為化試験で検討。4カ国25施設で、重篤な併存疾患がない再発性血管迷走神経性失神患者133例（年齢中央値32歳、女性73％）を対象に、12カ月の追跡調査期間中に1回以上、失神を起こした患者の割合を評価した。前年の失神回数中央値は6回だった。 その結果、失神を1回以上起こした患者の割合は、ミドドリン群の方がプラセボ群よりも少なかった（42％ vs. 61％）。相対リスクは0.69（95％CI 0.49-0.97、P＝0.035）だった。絶対リスク減少率は19％ポイント（同2-36％ポイント）で、患者1例の失神予防に必要治療数は5.3（同2.8-47.6）だった。投与から初回失神発生までの期間は、ミドドリン群の方が長かった（ハザード比0.59、95％CI 0.37-0.96、P＝0.035、ログランク検定のP＝0.031）。有害事象は両群でほぼ同じ だった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Communi...