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コロナ後遺症の特定に角膜神経評価が有用

2021年8月13日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復した患者40例と健常対照者30例を対象に、COVID-19の後遺症(long COVID)患者と非long COVID患者の角膜基底下神経叢の形態および樹状細胞(DC)密度を横断研究で比較した。 COVID-19診断からの平均経過期間は3.7±1.5カ月だった。角膜共焦点顕微鏡(CCM)を用いた評価の結果、COVID-19罹患後4週時に神経症状が見られた患者群で対照群に比べ角膜神経線維密度(CNFD)、角膜神経分岐密度(CNBD)、角膜神経線維長(CNFL)が低く(P=0.032、0.020、0.012)、DC密度が高かった(P=0.046)。神経症状が見られなかった患者群の方が対照群に比べDC密度が高かったが(P=0.003)、角膜神経パラメータに差は見られなかった。4週時および12週時の英国国立医療技術評価機構(NICE)long COVID質問票の総スコアとCNFD(ρ=-0.436、P=0.005、ρ=-0.387、P=0.038)およびCNFL(ρ=-0.404、P=0.010、ρ=-0.412、P=0.026)に有意な相関...