イオンチャネルASIC1a阻害にIRI後の心臓保護効果を確認

心臓の虚血再灌流障害（IRI）での酸感受性イオンチャネル1a（ASIC1a）の役割およびASIC1a阻害の効果を遺伝的手法および薬理学的手法で検討した。 ヒト複合形質の遺伝解析の結果、ASIC1遺伝子座の変異と心臓および脳血管の虚血障害に関連が見られた。in vitroヒト人工多能性幹細胞由来心筋細胞（hiPSC-CM）モデルおよびex vivoマウス心臓モデルで、ASIC1aの遺伝的除去により急性IRI後の心筋細胞生存能改善が見られた。心筋梗塞のin vivoモデルとドナー心臓を用いたex vivoモデルで、プレコンディショニング剤およびポストコンディショニング剤としてのASIC1a阻害薬使用によりナトリウム-水素交換阻害薬zoniporideなどの標準薬と同等の心臓保護効果が認められた。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。） 記事へのコメ...