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アトピーにコアグラーゼ陰性ブドウ球菌の移植が有望

2021年8月16日  専門誌ピックアップ

中等症ないし重症の成人アトピー性皮膚炎患者11例を対象に、抗菌作用のある自己由来コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CoNS-AM+)の移植による黄色ブドウ球菌抑制および疾患重症度改善効果を無作為化二重盲検臨床試験で検討。各患者の非病変皮膚のスワブ培養のCoNS(濃度:107コロニー形成単位/g)を同じ患者の前腕部に塗布するCoNS-AM+群と、対照の基剤群に患者を無作為に割り付け、1週間塗布後の黄色ブドウ球菌の存在量を評価した。 その結果、病変部皮膚上の黄色ブドウ球菌コロニー形成は、CoNS-AM+群(ベースライン時に対するlog10比の平均値-1.702、95%CI -2.882--0.523)の方が、基剤群(同0.671、-0.289-1.613、P=0.01)に比べて99.2%減少した。11日目に評価された湿疹面積・重症度指数のスコアは、CoNS-AM+群(平均変化率-48.45、95%CI -84.34--12.55)の方が、基剤投与群(同-4.52、-36.25-27.22、P=0.04)よりも有意に改善した。両群とも有害事象は見られなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からの...