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膵全摘の低侵襲手術、開腹術より重大な合併症少ない

2021年8月18日  Annals of Surgery

欧州7カ国の16施設で施行した膵臓全摘術患者361例のうち、傾向スコアマッチが可能だった低侵襲手術(腹腔鏡、ロボット支援またはハイブリッド)70例と開腹手術70例の術後90日時転帰を後ろ向きに比較した。 その結果、主要評価項目の術後90日時のClavien-Dindo分類3a以上の重大な合併症発生率は低侵襲術群で開腹術群に比べ低かった(17% vs. 31%、P=0.022)。90日死亡率は低侵襲術群1.4%、開腹術群7.1%(P=0.209)、入院期間中央値は17日、12日(P=0.876)で、いずれも有意差は見られなかった。膵管腺がん(PDAC)患者81例での全生存期間は低侵襲術群3.7年、開腹術群0.9年となり、T病期で層別化後の解析ではその差は非有意だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント投稿はこちら...