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ICU患者、輸液注入速度で90日死亡率変わらず

2021年8月19日  Journal of the American Medical Association

ICUに入室した重篤患者に用いる輸液負荷(fluid challenge)の注入速度によって90日生存率が改善するかを要因デザイン非盲検無作為化試験で検討(BaSICS試験)。転帰不良の危険因子が1因子以上あり、1回以上の輸液負荷を要する重篤患者を2通りの注入速度(低速の333mL/時と対照の999mL/時)と2種類の輸液(調整輸液剤と生理食塩水、結果は別途報告)に割り付けた。主要評価項目は90日生存率とした。 患者1万520例(平均年齢61.1歳、女性44.2%)を解析対象とした。1日目の平均輸液量は、低速群で1162mL、対照群で1252mLだった。90日目までに低速群の1406例(26.6%)、対照群の1414例(27.0%)が死亡した(補正ハザード比1.03、95%CI 0.96-1.11、P=0.46)。注入速度と輸液剤の種類との間に有意な交互作用は認められなかった(P=0.98)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異な...