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男性の無精子症にPNLDC1変異が関連

2021年8月19日  New England Journal of Medicine

非閉塞性無精子症男性924例のDNA検体を対象にエクソームシーケンスを実施し、PIWI-interactingRNA(piRNA)の影響を評価した。 その結果、中東系で血縁関係がない4例にpoly(A)-specific RNase-like domain containing 1(PNLDC1)タンパク変異が認められた。症例1は両アレル性ストップゲイン変異、p.R452Ter(rs200629089、マイナーアレル頻度0.00004)、症例2は新規の両アレル性ミスセンス変異P84S、症例3はp.M259T(rs141903829、同0.0007)とp.L35PfsTer3(rs754159168、同0.00004)という2つの複合ヘテロ接合型変異、症例4は新規の両アレル性典型スプライス受容体部位変異(c.607-2 A→T)があった。精巣の組織像ではすべて変異性の減数分裂と精子形成停止を認め、生殖細胞はSa型の円形精子細胞がもっとも多かった。精巣細胞は、PNLDC1の遺伝子とタンパクの発現、piRNAプロセッシングタンパク(PIWIL1、PIWIL4、MYBL1、TDRKH)が大きく...