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マラリア感染予防にモノクローナル抗体が有望

2021年8月20日  New England Journal of Medicine

抗マラリアモノクローナル抗体CIS43LSの安全性および薬物動態を第I相試験で評価。パートAで、マラリア感染歴のない健康な成人にCIS43LSを静脈内または皮下投与し、安全性、初期の副作用、薬物動態を評価した。パートBで、パートAの部分集団と新たな参加者にCIS43LSを投与後、熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)スポロゾイト媒介蚊に曝露させ、感染予防効果を評価した。 その結果、25例にCIS43LS 体重1kg当たり5mg、20mgまたは40mgを投与した(このうち4例に2回投与)。安全性に関する懸念は認められなかった。CIS43LS血清中濃度の用量依存的な増加が見られ、半減期は56日だった。感染21日後までのPCR検査の結果、CIS43LS投与群9例には寄生虫血症は認められなかったが、投与しなかった対照群6例中5例に寄生虫血症が認められた。CIS43LS体重1kg当たり40mgを投与し、約36週間後にヒトマラリアに曝露させた2例では、寄生虫血症は認められず、CIS43LS血清中濃度はそれぞれ46μg/mL、57μg/mLだった。 この記事への読者の皆様(...