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COVID-19小児のごく一部で症状遷延

2021年8月20日  専門誌ピックアップ

英国のCOVID Symptom Studyのデータを用いて、小児の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後遺症の特徴を前向きコホート研究で検討。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検査陽性の症候性COVID-19患児1734例を対象に、罹患期間や症状の特徴を解析し、マッチさせた症候性の検査陰性例と比較した。 その結果、最も多かった症状は頭痛(62.2%)、疲労(55.0%)だった。罹患期間中央値は、検査陽性例が6日、検査陰性例が3日だった。高年齢群(12-17歳)の方が低年齢群(5-11歳)よりも罹患期間が長かった(中央値7日 vs. 5日)。検査陽性例の4.4%で28日以上症状が続き、発症後4週間に多く見られた症状は疲労(84.4%)、頭痛(77.9%)、嗅覚消失(77.9%)だったが、28日経過後は症状の負担が軽減した(症状数中央値:発症後1週間6症状、28日目以降2症状)。検査陽性例の1.8%で56日以上症状が遷延した。検査陰性例には28日以上症状が遷延した症例はほとんどいなかった(0.9%)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちら...