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高リスク者のHIV曝露前予防にはcabotegravirが最良

2021年8月21日  New England Journal of Medicine

長期作用型注射剤cabotegravir(CAB-LA)とテノホビルジソプロキシルフマル酸塩-エムトリシタビン(TDF-FTC)によるヒト免疫不全ウイルス(HIV)曝露前予防(PrEP)効果を無作為化非劣性試験で比較。HIV感染リスクの高いシスジェンダーの男性間性交渉者(MSM)および男性と性交渉を持つトランスジェンダー女性を対象とし、主要評価項目は新規のHIV感染とした。 試験は有効性が認められたため、早期に中止された。割り付けた4566例中52例に新規HIV感染が発生した。100人年当たりの発生数はcabotegravir群0.41例、TDF-FTC群1.22例だった(ハザード比0.34、95%CI 0.18-0.62)。事前に設定した部分集団間で効果は一貫していた。cabotegravir群の81.4%、TDF-FTC群の31.3%から注射部位反応が報告された。CAB-LA投与後にHIV感染と診断された参加者に、インテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)耐性やHIV感染検出の遅延が認められた。安全性の懸念事項は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集し...