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腸チフスワクチンVi-TTの予防効果は85%

2021年8月21日  Lancet

バングラデシュ・ダッカ都市部で、小児へのVi-破傷風トキソイド結合型ワクチン(Vi-TT)接種による腸チフス予防効果をクラスター無作為化試験で検証。住民約1350例から成る150の居住地(クラスター)をVi-TT群とSA 14-14-2日本脳炎ワクチン(JE)群に無作為に割り付け、9カ月齢-16歳未満の小児6万1756例にワクチンを単回接種した。主要評価項目は、ワクチン被接種者およびクラスター内全住民の腸チフス予防効果とした。 平均17.1カ月の追跡期間で、被接種者の10万人年当たりの腸チフス罹患率は、JE群で635例、Vi-TT群で96例だった(Vi-TTの予防効果85%、97.5%CI 76-91、P<0.0001)。Vi-TTの予防効果は、2歳未満(81%、95%CI 39-94、P=0.0052)を含む各年齢層で安定していた。クラスター内全住民の10万人年当たりの罹患率は、JE群で213例、Vi-TT群で93例だった(Vi-TTの予防効果57%、97.5%CI 43-68、P<0.0001)。Vi-TTに有意な集団免疫効果は認められなかった(19%、95%CI -12-41、P...