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AZ製ワクチン接種後VITT、死亡の危険因子を特定

2021年8月21日  New England Journal of Medicine

英国で、新型コロナウイルスのワクチンChAdOx1 nCoV-19(オックスフォード大学/アストラゼネカ社製)誘発性免疫性血小板減少症・血栓症(VITT)が疑われ病院を受診した患者294例(18-79歳)を対象に、VITTの臨床像や予後判定基準を前向きコホート研究で評価した。 その結果、170例がVITT確定症例、50例がVITT疑い例だった。全例がChAdOx1 nCoV-19ワクチンの初回接種を受けており、接種後5-48日(中央値14日)に受診した。全死亡率は22%だった。死亡オッズは、脳静脈洞血栓症があると2.7倍、ベースラインの血小板数50%減少ごとに1.7倍、ベースラインのdダイマー値1万フィブリノゲン当量単位増加ごとに1.2倍、ベースラインのフィブリノゲン値50%低下ごとに1.7倍になった。多変量解析からベースラインの血小板数と頭蓋内出血(ICH)は死亡の独立関連因子だということが明らかになり、血小板数3万/mm3以下のICH患者の死亡率は73%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、...