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急性虫垂炎に関連を示すゲノム変異を特定

2021年8月23日  JAMA Surgery

急性虫垂炎(AA)関連のゲノム変異をゲノムワイド関連研究で検討。多施設共同バイオバンクの参加者2万9706例(女性50.8%、平均年齢60.1歳)を対象に、マイナーアレル頻度が5%以上の一塩基変異(SNV)をゲノムワイド関連解析(GWAS)で特定した。1743例にAA既往歴があった。 その結果、染色体18q上の未知のSNV(rs9953918)がAAとの関連を示し(オッズ比0.99、95%CI 0.98-1.00、P=4.48×10-8)、このSNVはNEDD4L遺伝子のイントロンに位置していた。虫垂炎の遺伝率は30.1%と推定された。米国国立衛生研究所(NIH)Gene Expression Omnibusのデータセットを使用して、AA患者と対照者の虫垂組織検体での遺伝子発現を比較したところ、発現量に最も大きな差が見られた遺伝子の1つとしてNEDD4Lが特定された(β=-2.71、log fold change=-1.69、調整後のP=0.04)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できる...