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頭頸部がん患者の自殺リスクは一般集団の最大5倍

2021年8月23日  専門誌ピックアップ

2000-16年の「監視、疫学および最終結果」(SEER)データベースに登録された頭頸部がん患者13万4510例(男性75.2%、平均年齢57.7歳)を対象に、患者の居住地域(農村部、都市部、大都市圏)による自殺リスクの差を横断研究で検討。405件の自殺が特定された。 その結果、10万人年当たり自殺死亡率は大都市圏群59.2、都市部群64.0、農村部群126.7だった。一般集団と比べると頭頸部がん患者の自殺リスクは著しく高く、標準化死亡比は大都市圏群2.78、都市部群2.84、農村部群5.47だった。その他の共変量で調整したFine-Gray競合リスク解析で大都市圏群と都市部群の自殺リスクに意義のある差は見られなかった。農村部群と比べると、都市部群(部分分布ハザード比0.52、95%CI 0.29-0.94)と大都市圏群(同0.55、0.32-0.94)の自殺リスクは大幅に低かった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。ま...