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運動とカロリー制限で血管の健康が改善

2021年8月24日  専門誌ピックアップ

肥満男女160例(65-79歳、BMI 30-45)男女を対象に、運動と体重減少が肥満高齢者の近位大動脈硬化改善効果を無作為化比較試験で検討した。 その結果、有酸素運動+中程度のカロリー制限群(-8.0kg)と有酸素運動+高度カロリー制限群(-8.98kg)の減少体重が有酸素運動単独群(−1.66kg、95%CI −2.94-−0.38、)よりも有意に大きかった(両群ともP<0.017)。有酸素運動+中程度カロリー制限群では、大動脈伸展性(P=0.008)とストレイン(P=0.004)低下、大動脈弓脈波伝播速度(P=0.01)対して有意な治療効果があり、ストレインが21%上昇し(P=0.016)、脈波伝播速度が8%低下した(P=0.058)。全体で大動脈ストレインの上昇に体重と体脂肪分布の改善との相関が認められたが、多重比較調整後は有意ではなかった。...