米国のNational COVID Cohort Collaborative(N3C)を用いて、43施設に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のため入院した成人患者13万7870例でのヒドロキシクロロキン、レムデシビル、デキサメタゾンの使用状況を後ろ向きに評価した。 その結果、対象期間中(2020年2月1日から2021年2月28日)、8754例(6.3%)にヒドロキシクロロキン、2万9272例(21.2%)にレムデシビル、5万3909例(39.1%)にデキサメタゾンを投与していた。2020年6月にデキサメタゾンによる死亡抑制効果を検討したRECOVERY試験の結果が発表されてから、侵襲的人工換気患者の約78-84%にデキサメタゾンなどのグルココルチコイドが投与された。ヒドロキシクロロキンの使用率は2020年3月に42%でピークに達し、2020年4月から減少した。レムデシビルとデキサメタゾンの使用率は対象期間中にわたって徐々に増加した。デキサメタゾンとレムデシビルの使用率は施設ごとのばらつきが大きかった(級内相関係数それぞれ14.2%、84.6%)。...
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