喉頭全摘後の咽頭皮膚瘻発生で遠隔転移リスク上昇

カナダおよび米国の医療施設5施設で、救済手術として喉頭全摘術を施行した喉頭がん再発患者550例（平均年齢64歳、男性85％）を対象に、術後の咽頭皮膚瘻（PCF）と腫瘍転帰の関連を後ろ向きコホート研究で検討。追跡期間中央値は5.7年だった。 その結果、PCFあり群となし群の局所領域制御率の群間差は3％（75％ vs. 72％）、全生存率では8％（44％ vs. 52％）、無病生存率では6％だった。多変量モデルでの解析で、PCFあり群でなし群に比べ遠隔転移発生率が2倍高かった（ハザード比2.00、95％CI 1.22-3.27）。遠隔制御率はPCFあり群で低く、5年時の差は13％だった。...