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腎移植レシピエントの高血圧診断はABPMが望ましい

2021年8月25日  専門誌ピックアップ

腎移植レシピエント205例を対象に、診察室血圧測定と24時間自由行動下血圧モニタリング(ABPM)で高血圧診断能を比較。高血圧の定義を以下の4種類とした――欧州心臓病学会/欧州高血圧学会(ESC/ESH)ガイドラインに基づいた診察室BP 140/90mmHg以上または降圧薬の使用、(2)米国心臓病学会/米国心臓協会(ACC/AHA)ガイドラインに基づいた診察室BP 130/80mmHg以上または降圧薬の使用、(3)ABPM 130/80mmHg以上または降圧薬の使用、(4)ABPM 125/75mmHg以上または降圧薬の使用。 その結果、高血圧有病率は、診察室血圧閾値140/90mmHg以上で88.3%、130/80mmHg以上で92.7%だったのに対し、ABPM閾値130/80mmHg以上で94.1%、125/75mmHg以上で98.5%となり、診察室血圧とABPMの一致度は中程度だった(κ係数0.52、P<0.001、同0.32、P<0.001)。診察室血圧140/90mmHg以上による24時間血圧130/80mmHg以上上昇の診断感度は35.3%で、特異度は84.9%だった。診察...