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COVID-19回復期血漿で高リスク患者の進行予防できず

2021年8月25日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発症後1週間以内の高リスク患者を対象に、回復期血漿の疾患進行予防効果を無作為化多施設共同単盲検試験で検討。外来管理が可能で、50歳以上または疾患進行の危険因子が1つ以上ある患者511例(年齢中央値54歳、症状持続期間中央値4日)を回復期血漿群(257例)とプラセボ群(254例)に割り付けた。主要評価項目は、無作為化後15日以内の疾患進行(理由を問わない入院、救急医療または緊急医療の要請、入院外死亡の複合)とした。 提供された血漿検体の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)中和抗体価の中央値は1:641だった。回復期血漿群の77例(30.0%)とプラセボ群の81例(31.9%)に疾患進行が認められた(リスク差1.9%ポイント、95%CI-6.0-9.8、回復期血漿の優越性の事後確率0.68)。血漿群の5例とプラセボ群の1例が死亡した。...