1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. コロナワクチン接種後のベル麻痺リスク

コロナワクチン接種後のベル麻痺リスク

2021年8月26日  専門誌ピックアップ

香港で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する不活化ワクチン(CoronaVac、シノバック社製)とmRNAワクチン(BNT162b2)のベル麻痺リスクとの関連性を症例集積、コホート内症例対照研究で検討した。 その結果、2021年2月23日から同年5月4日の間に、45万1939例がCoronaVacの初回接種、53万7205例がBNT162b2の初回接種を受けていた。CoronaVac接種者の28例、BNT162b2接種者の16例がワクチン接種後にベル麻痺を発症した。ベル麻痺の年齢標準化発生数は、CoronaVac接種者が10万人年当たり66.9例(95%CI 37.2-96.6)、BNT162b2接種者同42.8例(同19.4-66.1)だった。背景集団と比較した発症数の年齢標準化差は、CoronaVacが41.5(同11.7-71.4)、BNT162b2は17.0(同-6.6-40.6)で、CoronaVacでは接種者10万人当たり4.8例、BNT162b2では2.0例増加することになる。コホート内症例対照解析による調整後オッズ比は、CoronaVacが2.385(同1...