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妊娠中の抗精神病薬使用は児にも安全

2021年8月27日  JAMA Internal Medicine

妊娠中の抗精神病薬使用による児の出生時および神経発達段階のリスクを集団ベースの後ろ向きコホート研究で検討。母親の抗精神病薬の使用状況別に、出生児の早産(在胎37週未満)、在胎不当過小(SGA、出生体重が在胎週数別平均の-2標準偏差未満)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)および自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断率を比較した。 ADHDの解析は33万3749組の母子(母親の出産時平均年齢31.46歳)、その他の解析は41万1251組の母子(同31.56歳)を対象とした。1万3196例(3.95%)がADHD、8715例(2.12%)がASDと診断され、3万3891例(8.24%)が早産、7009例(1.70%)がSGAだった。妊娠中の抗精神病薬使用例と非使用例を比較した重み付けハザード比は、ADHD 1.16(95%CI 0.83-1.61)、ASD 1.06(95%CI 0.70-1.60)、重み付けオッズ比は早産1.40(95%CI 1.13-1.75)、SGA 1.36(95%CI 0.86-2.14)だった。妊娠中の抗精神病薬使用と妊娠前の抗精神病薬使用歴を比較した解析や兄弟を...