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食道切除後の長期入院が長期生存に悪影響

2021年8月29日  Annals of Surgery

米国の全国がんデータベースで特定した食道切除術施行後90日間以上生存した患者2万719例を対象に、術後の長期入院が長期生存に及ぼす影響を検討。術後入院期間の中央値は26日で、3826例が長期間(18日以上)入院していた。 その結果、生存期間中央値は長期入院群30.6カ月、非長期入院群53.6カ月だった(P<0.0001)。多変量解析で、長期入院は全死亡の独立した予測因子だった(オッズ比1.56、95%CI 1.46-1.67)。このほか、病期進行、加齢、男性、Charlson/Deyo併存疾患指数高スコア、退院後の再入院が長期生存の有意な負の予測因子だった。大学病院での手術、所得上位四分位、民間の医療保険またはメディケア保険加入で長期生存が予測された(いずれもP<0.001)。...