慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群の症状が鍼治療で改善

慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群（CP/CPPS）に用いる鍼治療の長期的有効性を多施設共同シャム対照無作為化試験で検討。中等度ないし重度のCP/CPPS患者を対象に、8週間で鍼治療を20回実施し、その後24週間追跡調査した。奏効率（8週時および32週時のNIH慢性前立腺炎問診票6点以上の改善と定義）を評価し、両評価時点の群間差が統計学的に有意だった場合を効果持続とした。 その結果、男性440例（各群220例）を組み入れた。8週時の奏効率は、鍼治療群60.6％、シャム群36.8％だった（調整後オッズ比2.6、同1.8-4.0、P＜0.001）。32週時の奏効率は、それぞれ61.5％および38.3％だった（調整後オッズ比2.6、同1.7-3.9、P＜0.001）。鍼治療群の9.1％、シャム群の6.4％に有害事象が認められた。重篤な有害事象はなかった。...