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卵巣がん生存率に大気汚染物質が関連

2021年8月31日  専門誌ピックアップ

米カリフォルニア州のがんレジストリに登録された上皮性卵巣がん患者を対象に、大気汚染への曝露[オゾン、微小粒子状物質(PM2.5)、二酸化窒素(NO2)、幹線道路までの距離(DTR)]が卵巣がん特異的生存率に及ぼす影響を検討した。 その結果、単変量モデルで、PM2.5とNO2に生存率との有意な関連が認められたが、オゾンとDTRにはこの関連は認められなかった。PM2.5、オゾン、DTRの複数汚染物質モデルで、PM2.5の四分位範囲の増加に予後不良との関連が認められ(ハザード比1.45、95%CI 1.41-1.49)、NO2低曝露(20.0ppb未満)に比べて高曝露の女性の死亡率が高かった(20.0-30.0ppbでハザード比1.30、1.25-1.36、30.0ppb超で同2.48、2.32-2.66)。汚染物質の影響は人種・民族によって異なり、早期で診断された女性は影響が大きかった。...