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新型コロナ小児、年齢低いほど家族に感染させやすい

2021年9月1日  JAMA Pediatrics

カナダ・オンタリオ州で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の家庭内感染と小児の年齢層との関連性を大規模コホート研究で検討。2020年6月1日から同年12月31日の間に検査でSARS-CoV-2感染が確定した家庭内の初発例が18歳未満だった一般世帯を対象とし、初発例の小児の年齢層を4群(0-3歳、4-8歳、9-13歳、14-17歳)に分類して解析した。 その結果、計6280世帯の初発例が小児(平均年齢10.7歳、女児2863例)で、1717世帯(27.3%)で2次感染(初発例小児から1-14日後の家庭内感染と定義)が発生した。14-17歳児と比較すると、0-3歳小児が家庭内接触者への伝播のオッズが最も高かった(オッズ比1.43、95%CI 1.17-1.75)。2次感染の定義を初発症例の2-14日後や4-14日後とし、症状の有無、学校・保育園クラスターとの関連性などで層別化した感度解析でもほぼ同じ関連性が認められた。このほか、4-8歳児と9-13歳児も感染のオッズが高かった(4-8歳児のオッズ比1.40、同1.18-1.67、9-13歳児のオッズ比1.13、同0.97-1.32)...