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妊婦のIBD治療、チオプリン+抗TNFで児の感染症リスク上昇

2021年9月2日  専門誌ピックアップ

炎症性腸疾患(IBD)の母親から生まれたチオプリンまたは抗TNF抗体への子宮内曝露のある小児2万6561例を対象に、重篤な感染症のリスクを検討。傾向スコアによる重み付けを用いた周辺Coxモデルで比較。フランスの国民健康データベースを使用して解析対象を特定した。 解析の結果、チオプリン(ハザード比0.94、95%CI 0.83-1.07)と抗TNF抗体(同1.10、0.95-1.27)への曝露があった小児の生後1年間の重篤な感染症のリスクは、曝露がなかった小児と同等だったが、併用療法(同1.36、1.04-1.79)への曝露があった小児では高リスクが認められ、神経系感染症およびウイルス感染症に対するリスクが高かった。生後2-5年間の重篤な感染症リスクにIBDの治療との関連は認められなかった。...