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保存期CKDの有害転帰にBMIの変動が関連

2021年9月3日  専門誌ピックアップ

保存期の慢性腎臓病(predialysis CKD)患者8万4636例を対象に、BMIまたは代謝パラメータの変動性と予後との関連性を後ろ向き観察研究で検討。BMIの変動を四分位群に層別化し、臨床的特性で補正したCox回帰分析を用いて、全死因死亡リスク、心筋梗塞、脳卒中、腎代替療法(KRT)の発症を評価した。 その結果、最高四分位群と最低四分位群の比較で、BMIの変動性が高いほど全死因死亡(ハザード比1.66、95%CI 1.53-1.81、傾向のP<0.001)、KRT(同1.20、1.09-1.33、P<0.001)、心筋梗塞(同1.19、1.05-1.36、P=0.003)、脳卒中(同1.19、1.07-1.33、P=0.01)のリスクが有意に高かった。空腹時血糖などの特定の代謝異常症候群の構成因子の変動も保存期CKD患者の予後と有意な関連性を示した。...