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ワクチン接種後の心筋炎リスク、感染後リスクより低い

2021年9月3日  New England Journal of Medicine

イスラエル国内最大の保険医療機関のデータを用いて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するmRNAワクチンBNT162b2(ファイザー社製)接種の安全性を評価。ワクチン接種者と非接種者をマッチさせ、接種42日後の各有害事象のリスク比とリスク差をKaplan-Meier推定量を用いて算出した。さらに、SARS-CoV-2感染者を非感染者とマッチさせ、同じ有害事象のリスクを評価した。 ワクチン接種者と対照の非接種者それぞれ平均88万4828例を解析対象とした。その結果、ワクチン接種で心筋炎(リスク比3.24、リスク差10万人年当たり2.7件)、リンパ節腫脹(同2.43、78.4件)、虫垂炎(同1.40、5.0件)、帯状疱疹(同1.43、15.8件)のリスクが上昇した。SARS-CoV-2感染によるリスクはワクチン接種によるリスクよりも高く、心筋炎(同18.28、11.0件)のほか、心膜炎、不整脈、深部静脈血栓症、肺塞栓症、心筋梗塞、頭蓋内出血、血小板減少症などの重篤な有害事象リスクが大幅に上昇した。...