季節による眼圧変動幅は約1mmHg
2021年9月4日 専門誌ピックアップ
米イリノイ州シカゴの大学病院受診患者を対象に、眼圧と季節の関連を検討。2011-18年の受診患者3041例をデータセットA、1999-2002年の受診患者3261例をデータセットB、2012-17年の全初診患者6万9858例をデータセットCとし、個別に解析を行った。 データセットAの解析の結果、平均眼圧は12月（15.7±3.7mmHg）および1月（15.7±3.8mmHg）が最も高く、9月（14.5±3.1mmHg）が最も低かった。11月から10月の記録を用いた多重線形回帰解析で、年間の眼圧低下傾向が認められ（P＜0.0001）、データセットBの解析でもほぼ同じ傾向が確認された（P＜0.001）。データセットA＋Bのフーリエ解析で、右目および左目の眼圧の12カ月周期が確認され（P＝0.01、0.005）、データセットCで年間周期性のさらに強い根拠が得られた（P＜0.0001）。...