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スタチンが動脈硬化プラークに伴う石灰化の進展を緩徐に

2021年9月5日  専門誌ピックアップ

2年以上の間隔を空けて冠動脈CT血管造影を実施した患者857例(冠動脈病変2458個)を対象に、スタチンとアテローム性動脈硬化プラークの進展との関連をコホート研究で検討。プラークのCT値に従い、ボクセル値に基づきプラークの組成タイプ6種を定義し[低吸収(-30-75HU)、線維脂肪性(76-130HU)、線維性(131-350HU)、低密度カルシウム(351-700HU)、高密度カルシウム(701-1000HU)、1K(1000HU超)]、進展を評価した。 その結果、スタチンに低吸収プラーク(β-0.02、95%CI -0.03--0.01、P=0.001)と線維脂肪性プラーク(β-0.03、-0.04--0.02、P<0.001)の体積減少および高密度カルシウムプラーク(β 0.02、0.01-0.03、P<0.001)と1Kプラーク(β0.02、0.01-0.03、P<0.001)の進展との関連が認められた。解析対象を低吸収または線維脂肪性プラークのない病変に絞ると、スタチン療法には全石灰化プラーク体積の変化との関連は認められず(β-0.03、-0.08-0.02、P=0.24)、...