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児の呼吸器の健康に帝王切開の長期的影響なし

2021年9月5日  American Journal of Obstetrics and Gynecology

健康な女性から在胎37週以降に出生した乳児578例を対象に、帝王切開が出生児の乳児期と学齢期の呼吸器症状やアトピー症状の変化に及ぼす影響を検討。帝王切開で出生した乳児と経腟分娩で出生した乳児を比較した。生後1年間は定期的に呼吸症状と肺機能を評価し、追跡調査で6年後(371例)の呼吸、アトピー、肺機能を検討した。 その結果、乳児期では、帝王切開児は経腟分娩児に比べて呼吸器症状が見られた週数が少なかったが(中央値4週 vs. 5週、調整発生率比0.8、95%CI 0.6-1.0、P=0.02)、肺機能に群間差は見られなかった。学齢期では、帝王切開児は経腟分娩児に比べて喘鳴経験(調整オッズ比0.9、95%CI 0.5-1.8、P=0.78)や喘息(同0.4、0.0-3.5、P=0.42)が少なかったが、肺機能パラメーターに群間差は見られなかった。...