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ワクチン+化学予防で小児の重症マラリア7割減

2021年9月5日  New England Journal of Medicine

サハラ以南のアフリカで月齢5-17カ月の小児6861例を対象に、マラリアワクチン(RTS,S/AS01E)接種、化学予防(スルファドキシン/ピリメタミン合剤+amodiaquine)、ワクチン接種と化学予防の併用によるマラリア予防効果を無作為化試験で比較。化学予防薬に対するワクチンの非劣性、化学予防薬またはワクチン単独に対する両者併用の優越性を評価した。 3年間の追跡中、合併症のないマラリアの1000人年当たりの発症率は、化学予防単独群305件、ワクチン単独群278件、併用群113件だった。化学予防単独群に対するワクチン単独群の防御効率のハザード比は0.92(95%CI 0.84-1.01)で、非劣性が示された(非劣性マージン1.20)。化学予防単独群と比較した併用群の予防効果は、マラリア感染に対して62.8%、重症マラリアによる入院に対して70.5%、マラリアによる死亡に対して72.9%だった。ワクチン単独群と比較した併用群の予防効果は、それぞれ59.6%、70.6%、75.3%だった。...