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厳格な降圧治療で高齢者の心血管リスク低下

2021年9月7日  New England Journal of Medicine

60-80歳の中国人高血圧患者8511例を対象に、収縮期血圧(SBP)目標値を110mmHg以上130mmHg未満に設定する厳格な降圧治療の効果を多施設共同無作為化対照試験で検討(STEP試験)。主要評価項目は、脳卒中、急性冠症候群(急性心筋梗塞、不安定狭心症による入院)、急性非代償性心不全、冠動脈血行再建、心房細動、心血管系に起因する死亡の複合とした。 中央値3.34年の追跡期間に、厳格治療群の147例(3.5%)と標準治療群(SBP目標130mmHg以上150mmHg未満)の196例(4.6%)に主要評価項目のイベントが発生した(ハザード比0.74、95%CI 0.60-0.92、P=0.007)。主要評価項目の各項目を見ても、ほとんどで強化治療の方が結果が良好だった。安全性と腎転帰に関する両群の結果は、厳格治療群の方が低血圧発生率が高かったことを除いて差がなかった。...