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大腸鋸歯状ポリープ、サブタイプ別の大腸がんリスク

2021年9月7日  専門誌ピックアップ

初回大腸内視鏡検査を受けた患者31万7178例のデータを用いて、鋸歯状ポリープのサブタイプと大腸がん(CRC)の関連を症例対照研究で検討。CRC患者695例とマッチさせたCRCのない対照3475例を対象に、病理専門医2人が分類した鋸歯状病変(sessile serrated lesion:SSL)、過形成性ポリープ、鋸歯状腺腫(traditional serrated adenoma)とCRCリスクを評価した。 その結果、ポリープなしに対するSSL単独または同時性腺腫を伴うSSLのCRC調整オッズ比は2.9(95%CI 1.8-4.8)、4.4(同2.7-7.2)だった。異形成を伴うSSL、大型の近位SSL、小型の近位SSLの調整後オッズ比はそれぞれ10.3(同2.1-50.3)、12.8(同3.5-46.9)、1.9(同0.8-4.7)だった。SSLがある女性のCRCリスク(調整後オッズ比4.4、95%CI 2.3-8.2)は男性(同1.7、0.8-3.8)よりも高かった。...