Xen Gelステントで1年後の眼圧が大幅に低下

マイトマイシンCを併用し、結膜切開によりXen Gelステントをテノン嚢下に留置した26眼（患者平均年齢69.4歳）を対象に、術後の臨床転帰と濾過胞形態を診療記録のレビューで検討した。 術前の平均眼圧は28.1±7.8mmHg、平均使用緑内障薬数は3.5±0.9で、術後12カ月時にそれぞれ12.9±4.0mmHg、0.3±0.6となった（いずれもP＜0.01）。3眼（12％）が術後に再ニードリングを要した。濾過胞の形態を前眼部光干渉断層撮影（AS-OCT）で評価した結果、術後3カ月以内は小さな結膜下小嚢胞が多く見られ、6-12カ月時および12カ月以降では小嚢胞が減って、平行な房水流層が多く発生し、一体化するパターンが多く見られるようになった。機能良好な全濾過胞で後部強膜に強膜内空間（fluid lake）が認められた。...