英国で、ChAdOx1 nCoV-19(アストラゼネカ社製)ワクチンの2回目遅延接種(1回目接種の44-45週後)と3回目接種(2回目接種の28-38週間後)の効果を無作為化対照試験2件のサブ試験で検討。第I/II相試験(COV001)で同ワクチンを単回または2回接種した18-55歳の参加者に再度ワクチンを接種し、COV001試験または第II/III相試験(COV002)で単回または2回接種した18-55歳の参加者と免疫原性と反応原性を比較した。 3回目追加接種のサブ試験では、組み入れた90例のうち80例で反応原性、75例で抗体、15例でT細胞反応を評価した。反応原性の評価対象321例と免疫原性の評価対象261例を2回接種コホートとした。単回接種した両試験の参加者480例を対象に、接種後44-45週後の免疫原性を評価した。 その結果、単回接種の約320日後に測定した抗体価は、ベースラインよりも高かった(ELISA抗体価の幾何平均66.00EU vs. 1.75EU)。2回目接種28日後の抗体価は、1回目と2回目の間隔が長いほど高かった(ELISA法による総IgG抗体価の中央値:8-12...
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