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緑内障の重症度が認知機能低下と関連

2021年9月10日  専門誌ピックアップ

日本国内で緑内障患者172例(平均年齢70.6歳)を対象に、緑内障の機能的および構造的重症度と認知機能の関連を横断研究で検討(LIGHT試験)。ミニメンタルステート検査(MMSE)スコア26点以下、視覚障害者向けのMMSE-blind スコア16点以下を認知機能障害と定義した。 その結果、認知機能障害(MMSEスコア26点以下)がある患者の割合は、重症緑内障群の方が軽症緑内障群より高く(33.3% vs. 15.7%、P=0.010)、MMSE-blindスコア16点以下の患者の割合も同じ結果だった(14.7% vs. 1.4%、P=0.003)。潜在的交絡因子で調整した多変量ロジスティック回帰分析で、軽症緑内障群に対する重症緑内障群の認知機能障害のオッズ比は2.62(95%CI 1.006-6.84、P=0.049)、視神経乳頭周囲網膜神経線維層(RNFL)の10μm非薄化との関連では1.42(1.05-1.93、P=0.025)といずれも高かった。...