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エンパグリフロジンでHFpEFの転帰改善

2021年9月11日  New England Journal of Medicine

駆出率が保たれた(40%超)クラスII-IVの心不全(HFpEF)患者5988例を対象に、通常治療に上乗せしたエンパグリフロジンの効果を二重盲検試験で検討(EMPEROR-Preserved試験)。追跡期間中央値は26.2カ月だった。 その結果、主要複合評価項目(心血管死または心不全による入院)発生率はエンパグリフロジン群13.8%、プラセボ群17.1%だった(ハザード比0.79、95%CI 0.69-0.90、P<0.001)。エンパグリフロジンの効果は、糖尿病の有無に関係なく認められていると考えられた。心不全による入院件数は、エンパグリフロジン群の方がプラセボ群よりも低かった(407件 vs. 541件、同0.73、0.61-0.88、P<0.001)。エンパグリフロジン群の方が単純性尿路感染症および低血圧の報告率が高かった。...