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無症候性頸動脈狭窄、ステントと手術の5年転帰同等

2021年9月12日  Lancet

無症候性の高度頸動脈狭窄を有する患者3625例を対象に、頸動脈ステント留置術(CAS)と頸動脈内膜剥離術(CEA)の長期的な脳卒中予防効果を国際多施設共同無作為化試験で比較検討(ACST-2試験)。追跡期間は平均5年だった。 その結果、手術に起因する後遺症が残る脳卒中または死亡の発生率は全体で1%(CAS群15例、CEA群18例)、後遺症がない脳卒中の発生率は2%(同48例、29例)だった。手術に起因しない脳卒中の5年間の発生率のKaplan-Meier推定値は、死亡に至るか障害を伴う脳卒中が各群2.5%、あらゆる脳卒中がCAS群5.3%、CEA群4.5%だった(率比1.16、95%CI 0.86-1.57、P=0.33)。...