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ループ心電計でAF検出しても脳卒中は減らず

2021年9月13日  Lancet

脳卒中の危険因子(高血圧、糖尿病、脳卒中の既往歴、心不全)が1つ以上あり、心房細動(AF)のない70-90歳の患者6004例を対象に、植込み型ループ式心電計(ILR)によるAF検出および抗凝固療法による脳卒中予防効果を無作為化比較試験で検討(LOOP試験)。ILR群にはAF発作が6分以上持続する場合に抗凝固療法を推奨した。 その結果、中央値64.5カ月の追跡期間で、ILR群の31.8%、通常治療群(対照)の12.2%がAFと診断され(ハザード比3.17、95%CI 2.81-3.59、P<0.0001)、それぞれ29.7%、13.1%が経口抗凝固薬を開始した(同2.72、2.41-3.08、P<0.0001)。主要評価項目(脳卒中または全身性動脈塞栓症)の発生率は、ILR群4.5%、対照群5.6%(同0.80、0.61-1.05、P=0.11)だった。ILR群の4.3%、対照群の3.5%に大出血が発生した(同1.26、0.95-1.69、P=0.11)。...