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降圧薬による心血管疾患予防は高齢者にも有効

2021年9月13日  Lancet

降圧治療による高齢者の主要心血管イベント(脳卒中、心筋梗塞または虚血性心疾患、致命的または入院を要する心不全)予防効果をメタ解析で検討。薬剤による降圧治療を検討し、各治療群を1000人年以上追跡した無作為化試験51件(プラセボや他クラスの薬剤との比較、血圧目標値別の比較など)の個別参加者データ(計35万8707例、21-105歳)を対象とした。 その結果、収縮期血圧5mmHg低下当たりの主要心血管イベントのハザード比は、55歳未満で0.82(95%CI 0.76-0.88)、55-64歳で0.91(同0.88-0.95)、65-74歳で0.91(同0.88-0.95)、75-84歳で0.91(同0.87-0.96)、85歳以上で0.99(同0.87-1.12)だった(調整後の相互作用のP=0.050)。拡張期血圧3mmHg低下ごとにほぼ同じリスク低下パターンが見られた。いずれの年齢群でも血圧分類で相対的な治療効果の臨床的に意味のある不均一性を示す根拠は認められなかった。...