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植込み型PAPモニターによる心不全管理の効果は?

2021年9月14日  Lancet

ニューヨーク心臓協会(NYHA)心機能分類II-IV度の慢性心不全患者1000例を対象に、植込み型肺動脈圧(PAP)モニターを用いた血行動態把握による心不全管理の有効性を単盲検無作為化試験で検討(GUIDE-HF試験)。 その結果、主要評価項目(12カ月時の全死因死亡と全心不全イベントの複合)は、モニタリング群497例で253件(1人年当たり0.563)、対照群(通常治療)503例で289件(1人年当たり0.640)発生した(ハザード比0.88、95%CI 0.74-1.05、P=0.16)。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行前影響分析では、主要評価項目はモニタリング群177件(1人年当たり0.553)、対照群224件(1人年当たり0.682)に発生した(ハザード比0.81、95%CI 0.66-1.00、P=0.049)。この差はCOVID-19流行中にほとんど消失し、流行前に比べて対照群では主要評価項目が21%減少(1人年当たり0.536)、モニタリング群では変化がなく(1人年当たり0.597)、群間差がなかった(ハザード比1.11、95%CI 0.80-1.55、...