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CHD患者の不安症状がエスシタロプラムで改善

2021年9月14日  JAMA Psychiatry

Hospital Anxiety and Depression Scale(HAD)の不安尺度(HADS-A)スコア8点以上または不安障害と診断された冠動脈性心疾患(CHD)患者128例を対象に、運動とエスシタロプラム(最大20mg/日)の効果を無作為化プラセボ対照試験で検討(UNWIND試験)。患者を12週間の運動群(予備心拍数の70-85%の強度の有酸素運動を週3回)、エスシタロプラム群(最大20mg/日)、プラセボ群に割り付けた。主要評価項目はHADS-Aスコアとした。 患者の平均年齢は64.6歳、29%が女性だった。プラセボ群(-3.5点)と比べると、運動群(-4.0点)とエスシタロプラム群(-5.7点)のHADS-Aスコア低下度が大きく(P=0.03)、運動群よりもエスシタロプラム群の方が不安の改善度が大きかった(-1.67点、P=0.002)。CHDバイオマーカー(心拍変動、圧反射感受性、血流依存性血管拡張反応)の変化は小さく、群間差は見られなかった。...