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新型コロナによるMIS-C生存患児の1年転帰

2021年9月15日  JAMA Pediatrics

英国で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による小児多臓器系炎症性症候群(MIS-C)に罹患した重症患児の1年後転帰を評価。2020年5月10日以前に入院した重症患者の追跡調査データを収集し、生存患児68例のデータを得た。2021年8月30日付けJAMA Pediatrics誌Research Letterでの報告。 その結果、2例(3%)が重症のため再入院した。いずれもMIS-Cの合併症や免疫調整療法との関連はなかった。入院期間中央値は10日で、退院後に呼吸管理を要した患児はいなかった。退院50日以上経過後に実施した血液検査では、65例中2例(3%)にC反応性蛋白(CRP)、59例中2例(3%)にDダイマー、60例中1例(2%)にトロポニンの異常が見られた。リンパ球、好中球、血小板、クレアチニン、フェリチン、アラニントランスアミナーゼはいずれも正常だった。19例が動脈瘤を発症し、1例で動脈瘤が進行した。機能障害を呈した患児全例が74日目までに回復した。...