ICUで治療した成人重症患者で静脈血栓予防法の有効性を検討した無作為化試験13件(対象計9619例)でネットワークメタ解析を実施し、薬物療法と圧迫装置の相対的有効性を比較。GRADEを用いて効果推定値の確実性を評価した。 その結果、対照(予防法なし、プラセボ、弾性ストッキングのみの複合)と比べると、低分子ヘパリンで深部静脈血栓症(DVT)の発生率が低下し(オッズ比0.59、95%信用区間0.33-0.90、確実性高い)、未分画ヘパリンはDVT発生率低下の可能性があった(同0.82、0.47-1.37、確実性低い)。DVT予防効果は低分子ヘパリンの方が未分画ヘパリンより高いと考えられた(同0.72、0.46-0.98、確実性中等度)。圧迫装置でもDVTリスクが低下したが、根拠の確実性が低かった(同0.85、0.50-1.50)。薬物療法単独と圧迫装置単独と比べた薬物療法と圧迫装置の併用療法によるDVT予防効果は不明だった(確実性非常に低い)。...
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