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非糖尿病性CKDのスピロノラクトン、クロルタリドンに優越性示せず

2021年9月19日  専門誌ピックアップ

アンジオテンシン変換酵素阻害薬またはアンジオテンシン受容体遮断薬で治療中の、血圧制御良好な糖尿病がないステージ2-3の慢性腎臓病(CKD)患者154例を対象に、スピロノラクトンの効果をPROBE法による前向き無作為化試験でクロルタリドンと比較した。 その結果、主要評価項目に定めた左室心筋重量の変化量に有意差はなかった(40週時のクロルタリドン群と比較したスピロノラクトン群の調整後平均差-3.8g、P=0.08)。脈波伝播速度(同0.04m/秒、P=0.9)、診察室血圧および24時間自由行動下血圧の低下度にも有意差は見られなかった。スピロノラクトン群の方がクロルタリドン群よりも抗カリウム血症発生率が高かったが(12例 vs. 2例、調整後相対リスク5.5、95% CI 1.4-22.1、P=0.02)、推算糸球体濾過量30%以上低下の発生率は低かった(2例 vs. 8例、同0.2、0.05-1.1、P=0.07)。...